忍者ブログ

グダグダ(β)

メンテナンス中/内容について一切保障できません
3/24アクセス解析再設置/不快に感じられる方はJavaScriptオフを推奨

MENU  ブログ内検索は左のMENUからできます

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

片山パナマ帽子製造場(片山徳次郎)

那覇区字西通堂片山徳次郎氏のパナマ帽子製造場は昨年初頃の創立にて其後天災其他種々の事情の為め非常の困難に遭ひ一時は殆と閉場の悲運にまて立至りしも氏は益々奮励一身を同事業に擲ち撓ます屈せす鋭意熱心に経営画策したる結果目今の処にては原料製造法及ひ帽子製造の技術も著しく発達し県下屈指の工場として大に見るへきものあり。同工場は資本金10000円、男女職工20名、賃金(日給)30銭乃至30銭、横浜、大阪、名古屋、播州等の各地に原料一手販売所(一ヶ月約1500円位)を置き盛に製造しつつあるか近頃より益々規模を拡張し先月初頃名護に支部(男女職工60名)を設置し本月より益々手を伸ばし八重山に支部を増設する目論見なりとの事なり。同工場の製造品はパナマ帽子原料(阿谷葉)一本に就き1厘5毛、パナマ帽子1ダース140円より250円位(*1)にてパナマ帽子の如きは色合いの純白にして不要色なると経緯の極細くして目方の軽ろいことは同工場製品の特色特長とも申すへき点にして各府県は勿論純粋のパナマ帽よりも一掃優りたる観ありて将来有望の事業なり。
明治37年8月1日
沖縄県史 資料編6 新聞集成政治経済1 p589、590(抜粋と編集)

(*1)同年8月3日付記事(p590)で「並品50円より90円迄極上品120円より150円迄の誤聞に就き訂正す」と訂正されている。

通堂の西側にあったということでしょうか。
明治43年には松川に工場があったようです。

片山組沖縄工業本部/真和志村松川/片山組/明治39.8/アダン葉帽子/350人
那覇市史資料編第2巻下 p430,431(引用と編集)
グダグダ(β) 明治末期の工場
PR

常磐楼

沖縄県立図書館貴重資料デジタル書庫の「袖珍沖縄旅行案内 全」1895(明治28)年からで、切り出して画質調整してあります。

広告なんですが読んでみると神戸にある店の支店のようです。

料理の儀は御客様の御注文に随ひ風味第一安価に勉強芸妓も御招き次第何時でも(オット夜分十二時後は御免)御間に合せ可申候間賑々御来遊の程奉仰候
那覇通堂 常盤楼

この常盤楼は台湾に移ってしまいます。

那覇には元海月、東家、吉武、小徳、京亀、常盤など十数軒の料理屋ありて、芸者の数約百人を算し立派なる検番も設置せられ花柳界の繁栄真に目覚ましきものありき。されどこれ明治22、3年ごろの事にして、そのあと同29年には全部新領土たる台湾に移り
沖縄県人事録(大正5)
グダグダ(β) いろは楼

三国屋/浅田五三郎/池畑回漕店/岩満写真場

画像はすべて沖縄県立図書館貴重資料デジタル書庫の「袖珍沖縄旅行案内 全」1895(明治28)年から。切り出してモノクロ化と画質調整してあります。


http://archive.library.pref.okinawa.jp/?type=book&articleId=51006
左から、「那覇西村170番地 三国屋」「御旅館 那覇港西村52番地 浅田五三郎」「琉球那覇港 池畑回漕店」「那覇東村上の倉 岩満写真場」。
おそらくこの4軒すべて寄留商人です。

関連:グダグダ(β) 楢原旅館/風月楼 (浅田旅館は後年楢原旅館になる)
関連:グダグダ(β) 池畑盛之助(池畑旅館・池畑運送店)

福岡商会

大正5年の沖縄県人事録から福岡商会、画像は沖縄県立図書館貴重資料デジタル書庫から。画像は切り出して画質調整してあります。

薬舗 福岡商会
明治25年前主福岡伊之助氏和歌山県より来県し、楠見支店と称し、那覇に於て本県唯一の薬店を開業せるものは即ち現福岡商会の前身にして、当時は本県に一の薬店無かりし時代なれば其売行も至って少なかりしも、氏は能く此の難関を切抜けて今日あるに至らしめたるは偉とすべし。同店の業務は二区は勿論各地方へ売子を出して購買業者の勧誘販売に力むる外、医療工業薬品の販売をも為し、更に新式の広告術を利用して洋酒、絵具、染料等の委託販売をも営み、今回の欧州戦乱に際しては巨万の利を獲得せり。一方薬学士伊野波盛益氏を聘し監督の任に当らせて製剤に改良を加へたる結果、今や沖縄の模範売薬として各所に歓迎せらる。大正元年業務を嗣子たる現主叶氏に譲りて福岡商会と改めたるが、近々合名組織として業務拡張の企ある由。吾人は重土捲来前途を有する同店に向って益々成功を期待すると共に、我県の為め貢献精励せられん事を切に祈る。
(那覇市大門前通り 電話227番)
沖縄県人事録/楢原 翠邦編 (抜粋と編集)


楠見薬局だと思うのですが、後年の移転を含めまだよく整理できていません(後日追記します)。
参考:グダグダ(β) 我喜屋良徳  (元楠見薬店店員)

那覇まちのたね通信 | 那覇(商店)/楠見本店/戦前/店主は楠見長栄氏。/(1935年頃)
http://naha.machitane.net/old_photo.php?id=1027

輪友自転車商会/水間巌

大正5年の沖縄県人事録から輪友自転車商会、画像は沖縄県立図書館貴重資料デジタル書庫から。画像は切り出して画質調整してあります。


http://archive.library.pref.okinawa.jp/?type=book&articleId=50102
輪友自転車商会
自転車を目して贅沢物と為したりし時代は既に去りて、今や殆ど欠くべからざる実用品として、各商家是れを用ひざる無し。殊に帝都を離れて地方に赴けば、交通機関の発達程度頗る貧弱にして若し迅速に用便せんと欲せば乗り物に拠らざるべからず、然も其高価なると之れを利用するの不便は、到底自転車の安価にして手軽きに比すべくもあらず、殊に沖縄県下の如きに於て其1日も欠くべからずを感ず。輪友自転車商会は水間巌氏の経営する処にして、大正2年那覇区東町に初めて開店し、自転車の売買修繕及塗替等に従事し、爾来各所の信用を受け、現に3人の職工を督して修繕其他に昼夜多忙を極む。一見頗る質素の店舗にして、然して内容は極めて充実し、勤勉努力、益々技能の優秀を期し、販売方法に最善の途を講じつつあり、本県模範商会の称ある又宜なりと云ふべし。
(那覇区東町2ノ20)
沖縄県人事録/楢原 翠邦編 (抜粋と編集)


当時の商店などは自転車に荷物を積んで配達や販売などをしていたようですから商業の発展に伴って自転車は普及してきたんでしょう。
一般用としてはまだかなり贅沢なものです。

参考:グダグダ(β) 東町(昭和4)

東家本店・東家分店

グダグダ(β) 吾妻館の広告(明治28)と同じ本(袖珍沖縄旅行案内 全)の次のページです。
画像は沖縄県立図書館貴重資料デジタル書庫からで、切り出して画質調整してあります。



左は「那覇通堂 東家本店」、右は「那覇東村警察署前 東家分店」。
本店の方は座席21席、料理は万端、眺望も良いといっています。
分店は「すき鍋一口料理折詰弁当仕出」もひきうけ、「通堂本店吾妻館共相連絡し御勝手次第に」とあるので本店は吾妻館と同じ(?)というのがわかります。

吾妻館の広告(明治28)

1895(明治28)年の「袖珍沖縄旅行案内 全」から吾妻館の広告です。
画像は沖縄県立図書館貴重資料デジタル書庫から、元画像での文字は赤ですが画像加工してあります。


http://archive.library.pref.okinawa.jp/?type=book&articleId=51006

「吾妻館」は後の風月楼です。

明治20年代に塚本某というのが、このみものぐすくに大和風の料理屋「吾妻館」を開設したが振るわず、その後楢原嘉平が譲り受け、名を風月楼と改称し、新しい経営に当った。
市民の友 1981年12月15日 第372号
グダグダ(β) 楢原旅館/風月楼


広告には「景色無双吾妻館」「ひ労を慰する蓬萊温泉、口を悦ばす蓬萊軒の西洋料理亦館下に在り」「吾妻館主 塚本平吉」などの文字が読み取れます。
また「伊藤総理閣下」「西村先知事」の扁額もあったようです。

木村栄左衛門

大正5年の沖縄県人事録から。
木村栄左衛門さんは木村義雄さんの父になります。

木村栄左衛門
実業家
那覇区西本町1ノ3
君は福岡県小倉市鋳物師町の人、文久2(1862)年を以て生る、亡稲元源平氏の末子にして三兄二姉あり、夙に木村家を嗣ぎて婦人との仲に一男を挙げ、現に鹿児島商業学校に在学中なり。君は幼時郷里に於て漢学を修めしが、爾来深く学ぶことなくして自然に修養を積み、尚ほ余暇を以て独学に勤めたり。明治21年初めて沖縄に来りて池畑運漕店に入り、其店員として十有余年間を恪勤精励し、内外の信望甚だ厚かりしが、遂に同38年を以て独立開業せり。(中略)大正4年10月池畑、杉原の両運漕店と同盟して那覇運送合資会社を組織し、其代表者となりて経営に尽瘁しつつあり、又自宅に於ては各保険会社の代理店を営み、副業として特産たる先島上布類の販売をもなせり。
玉突及烏賊釣に趣味深し。
沖縄県人事録(大正5) (抜粋と編集)


文久2(1862)年生まれだと大正5(1916)年当時は54歳くらいでしょうか。
画像は沖縄県立図書館貴重資料デジタル書庫の「沖縄県人事録/楢原翠邦編(大正5)」からのものです。

【追記】下記サイトの写真が大正3年の木村運送店のようです。

「大正3年の沖縄7 木村運送店」 - オニャンコポンな絵葉書たち - Yahoo!ブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/kanemaru1967/47366299.html

× CLOSE

ブログ内検索

アクセス解析

カレンダー

04 2025/05 06
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

最新コメント

[08/08 なちょうらーざ]
[07/19 shimoji]
[07/19 shimoji]
[03/21 2階の店舗の娘]
[03/05 福島敏彦]

× CLOSE

Copyright © グダグダ(β) : All rights reserved

TemplateDesign by KARMA7

忍者ブログ [PR]