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カネコウ

新里酒造の話が続いてますが(笑)疑問が一つ解けたので書いておきたいと思います。

[辻の]ダンナになっている人の職業は、船頭(フナトゥ)、地方の人だったら田畑等不動産をたくさん所有している人、酒屋の主人、銀行山城、カネコウ、新里といった名うての金持ち連中でした。ヤマトゥンチューは少なかったようですが、平尾のスーメー(ご主人)だけは羽振りもよかったです。
なは女性史証言集 p136
グダグダ 新村渠周辺の様子


この証言は辻で暮らしたひとのものですがカネコウというのが新里酒造のことだとわかりました(間違いかもしれませんが)。

かねこうは新里酒造の屋号でコの字は2代目新里康昌(しんざとこうしょう)氏のコウからきているとのこと。http://okita.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/kanekou20-5c5a.html

酒造組合名簿(1962)で紹介した新里酒造では コ) と紹介されていて、末尾に「記号:()は◯(囲み丸)、)は┐(かね)」と但し書きがついています。屋号の記号のことなんですが新里の屋号は下のようになっています。

酒造所はかなり儲ったらしいですから製品販売促進も兼ねて辻に出入りしていたのでしょう。
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新里康信

新里酒造さんのブログに面白い記事がありました。

沖縄の苗字:沖縄最古の泡盛屋ゆんたくブログ
http://shinzatoshuzo.ti-da.net/e3397781.html



1899(明治32)年の改名広告です。二代目の康昌さんの長男が康眞さん、次男が康裕さん、そして康信さんです。康信さんは住所が赤田ではなく崎山になっています。
新里酒造さんのページによると歴代社長はこんな感じのようです。

初代、新里 蒲。二代目、新里康昌。三代目、新里康貞。四代目、新里康保。五代目、新里肇三。
http://www.shinzato-shuzo.co.jp/company.html


わかさ民俗地図をみると新里酒造の三軒隣くらいに「新里康信(酒屋)」という名前があります(青いポインタ)。


また改名広告では新里家の名乗り字の「康」はこの改名からというのもわかります。

新里酒造

戦前と戦後の新里酒造の位置です。
左は戦前(わかさ民俗地図)、右は戦後です(ゼンリン地図)。



新里酒造のサイトではこう紹介されています(少し直しました)。
戦前の若狭大通りは現在の公園側くらいでしょうか。

弘化3(1846)年、首里、赤田にて創業。
大正13(1924)年、那覇市若狭に移転。
昭和28(1953)年、戦後、那覇市牧志にて事業再開。
昭和63(1988)年、沖縄市古謝へ工場を移転。
http://www.shinzato-shuzo.co.jp/company.html


酒造組合名簿(1962)で紹介した昭和37年の酒造組合名簿では下のようになっています。
※番号1ではなく25なのでご注意

25.合資会社新里酒造所/琉球・朝日/那覇市牧志町

南陽酒造跡(小禄)

小禄の南陽酒造です。ここから小禄になります。

小禄
南陽酒造は青いポインタ、十字路は奥武山公園角の交差点です。
南陽酒造跡はここ -> 小禄421 - Google マップ


左写真は国土交通省の航空写真(復帰前)、右は昭和初期の地図とそれを修正したものです。
右の地図ですが、那覇民俗地図では南陽酒造とガーナ森とアカバタキーが直線上にならんでいるのでそうなるように修正しました。実際の航空写真でもそれに近くなっているのがわかるかと思います。
ガーナ森はここ(那覇市鏡原町10-2 - Google マップ)にあるカラオケ屋の後方です。
小禄開放地

南陽酒造跡の交差点は小禄ボウルから落平に向かう道がかつての海岸線、小禄ジャスコから古波蔵への道がかつての旧道です。
航空写真をよく見ると古波蔵側はかつてのアカバタキーの地形を少し残しています。

酒造組合名簿(1962)

酒造所について調べていたら面白いページを見つけました。
泡盛館のページのようです。

1962年(昭和37)酒造組合名簿
http://www.awamori.co.jp/meibo.html


泡盛についてはこちらもまとまっています。

語り部の庵|泡盛について|沖縄の泡盛 古酒 瑞泉酒造
https://hs32.drive.ne.jp/zuisen.co.jp/aboutus/legend/article_00.html


自分の興味の範囲は、自家生産のような体制からの工業化(明治期)、戦前の輸出体制、戦後の闇酒、戦後初期の販売体制、ボトルでの販売への移行のあれこれってとこでしょうか。あと気になっているのは泡盛以外の酒造(伝統製法以外での酒造)です。
消滅した旧那覇・真和志の酒造所もおいおい取り上げたいと思います。

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