1958年の市民の友から。
大石橋の新設始まる
市土木課では11月12日、市内三原政府住宅前の大石橋(巾員7米、延長4.5米)の新設工事にとりかかった。同工事は近く入札される政府住宅前道路の改修工事(巾員7米、延長200米)と平行して行われるもので、平良組が工事費3200ドルで着工、来年2月12日竣工の予定。橋梁、道路の両工事が完了すれば、来春から真和志小校-工業高校-三原教会までの車両通行も可能で、バス路線の開設も計画されており、付近住民に大きな便利を与えることが予想される。
市民の友 1958年11月15日 第96号
将来バスも通る/大原政府住宅前道路工事始まる
市土木課では、さる11月25日、真和志大原政府住宅前道路工事の入札を行った。この工事は巾員6.30米、延長364米、工賃5800ドルで平良組(平良作吉氏)の手によって来年2月末完成する。これはさきに着工された大石橋の工事とも平行して行われ、将来はバスの通行も計画されているようで付近住民から期待されている。
市民の友 58年12月11日 第97号
市民の友に書かれた工事がどこの区間であったのかを推測してみます。
まずオレンジ色の政府住宅があって、周囲には3つ橋があります。上図で
aは51年の沖縄主要地主要商工年鑑(
下図)に橋とはっきり書かれてありますし、
bも角にあった識名酒造(現スーパー/下図の
4)からの道ですから51年にはもう橋はあったと思われます。上図中の赤い正方形は参考のために一辺100メートルで描いてあります。


結論としては最初の図での
cの位置にある大石公園前の橋が新設された橋で、図中の茶線の区間のうちのいくらかが拡張工事されたと考えられます。
59年の松川線(銀バス)で松川線(工高線)を取り上げたんですが、59年にはバスは真和志小から工業高校の区間を走っています。また65年の松川線路線図を見ると真和志小から繁多川までには「真和志小校前 - 黒丸宗前 - 政府住宅前 - 繁多川入口」という順でバス停があって工業高校へ向う経路になっています。
バス停名ももろに「政府住宅前」で道路のそばには政府住宅がありますので妥当な推測ではないかなと思います。
コメントでバス停名を教えていただきました。ありがとうございます。
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