少し前の新聞を見ていたら「千寿糕」復活という記事がありました。なんでも小説で使われているそうです。

困った時の那覇市史資料編(笑)ということで見てみます。
麦粉の衣にあんを入れて焼いたもの
円形の光餅(クンペン)、桃型の李桃餅(リトーペン)、小判型で赤色の汀砂餡(ティーサーアン)は法事に用い、球形で色付けした千寿糕(センジュコウ)・橘焼(タチバナヤチ)は祝儀用である。
那覇市史資料編第二巻中の7、p323これらは専門家の作る菓子という項目に入っています。製造元の新垣ちんすこうのブログはこちら。
材料、製法ともに「李桃餅(りとうぺん)」と同じ。しかし、中のゴマ餡にはキッパン(オレンジピール)が入っており、お口の中で爽やかな香りが広がっていきます。
千寿糕(せんじゅこう):あらかきちんすこうのぶろぐ
http://arakakikasiten.ti-da.net/e3434603.htmlなるほど。李桃餅の説明もwebにありました。
小麦粉とラードをこねた皮の中にゴマあんが入った、見た目を桃に似せた饅頭。ゴマあんには、煎りゴマ、橘餅(ミカンの砂糖漬け)、ピーナツバター、砂糖などが使われている。現在は「ももぐゎーし(桃菓子)」とも呼ばれ法事のお供えとして目にする。
http://www.weblio.jp/content/%E6%9D%8E%E6%A1%83%E9%A4%85新聞記事から新垣菓子店の記述も抜粋して引用しておきます。
同店を営む新垣家は琉球王国の17代目の王、尚灝から、尚育、尚泰の3代の王に仕えた庖丁人、新垣淑規氏を祖とする。新垣専務の曾祖父にあたる淑規氏は1932(昭和7)年に本家から分かれ、那覇市久米で開業。
今回、淑規氏から直接菓子作りの手ほどきを受けたという菓子職人歴40年の宮城進工場長が千寿糕の再現に腕を振るった。
沖縄タイムス 5/10日付けPR