泉崎大ミチ沿いにあった湧田地蔵堂です。
那覇の西町と東町の地は埋立で人口が増えてきた。その土地に首里の巨刹とちがって小さい祠堂がある。恵美須堂・薬師堂・荒神堂、さらに久茂地に才の神(セーヌカン)・湧田の地蔵堂などがあった。この中で湧田の地蔵堂は三叉路の中央にあって赤瓦屋根の中央に擬宝珠をのせた八畳間くらいの平屋だった。正面と左右をあけた石壁で囲まれた中央に石の円柱が立って上部は大きく六角形に切りとって屋根裏を支えている。大正の頃までは数コの石欄と石階も三段はあった。(略)
那覇市史 資料編第2巻中の7 p67
まず泉崎橋から湧田地蔵堂を通って獅子松尾に至る泉崎大道(赤)です。
現在のハーバービューホテルが獅子松尾と呼ばれていて上泉町のはずれにあり、湧田地蔵堂は二中から県庁へ向かう道と泉崎大道が三叉路を造るそばにありました。


右図の水色が湧田地蔵堂、緑色が獅子松尾、オレンジ色が仲里松尾です。

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