丸国マーケットです。

戦後闇市の中心点のような場所ですが現在は宿屋になっているようで時代を感じます。画像はGoogleMapからの切り出しですがビル名にご注目いただきたい。三つ並んだビルが、丸国マーケット、なみさと、民衆ビルになっています。
真ん中のなみさとはわりあい最近そうなったものだと記憶しています。
51年の土地評価続きでは昭和26年の「最新那覇市地図」と那覇市史 資料編第3巻の1の「割当土地賃貸料調査票」で戦後すぐの繁華街がどうだったのかを見てみました(結局なにもわからなかったんですが)。
そこで「
民衆百貨店より丸国マーケット十字路及西方へ右折し朝日商会付近並に同商店向かい小路に入り安次嶺商店まで通りに面せる両側」という場所がわりあい高評価でしたが「
民衆百貨店」というのがどこだかはっきりしませんでした。とりあえず図はこのように作図しました。

この図での民衆百貨店は当時入手していた「最新那覇市地図」(仮にA)をもとにして推定したものですが、最近入手した「最新那覇市地図」(B)は細部が違っています。Aは丸国マーケット一帯が空白ですが、Bには丸国マーケットが存在していて最初の図のように三つ建物が並んでいます。その三つの建物の名前は、「丸口(ママ)・三共・民衆」となっています(三共は読み取りにくいので違うかもしれません)。
A・Bの地図は細かい違いが他にもあり時期の違いもあると思われます。ただし道などはほぼ同じ手書きでどちらかの図に変更を加えたものだと思われます。
※Bには現在の桜坂琉映の位置にオリオン座と珊瑚座があるがAには無いなど個人的にはBの方が後だろうなと思うのですがちゃんと調べてみないことにはわかりません。ちなみにAは那覇市所有でBは県立図書館所蔵です。
めんどくさいです...
※追記しました(2011.04.23)PR