昭和12年の沖縄県人事録から。
土木建築請負業
小林泰一郎
那覇市西新町2ノ26
君は明治15年を以て岡山県兒島郡小串村に生る。明治45年に来県し、大正8年独立して土木建築請負業を営み今日に至る。其代表的工事としては通堂倉庫、片倉製糸を初め、近くは百貨店円山号の近代的建築物あり、それに市内一流病院の多くが君によって建築されたものと称するも敢て過言に非ず。(中略)尚君は日露戦役に出征して抜群の戦功を樹て、功七級勲八等を授けられて居り、趣味に読書、盆栽、釣を楽しむ。
沖縄県人事録/高嶺朝光編 (抜粋と引用)家族欄には妻(明治22年生)、長男(明42)、次男(大2)、孫(昭7、10)の名があります。
30才で妻と幼い長男をつれて来県、2年後には次男誕生、来県8年後には独立して県内の近代建築に関わる、といった経歴ですから来県以前も建築関係のキャリアがあったのでしょう。
小林さんのお名前を誤記しておりました。失礼しました。(2012.07.10/訂正済)
PR