米陸軍の諜報部隊である
CIC(Counter Intelligence Corps)です。
参考:
Counterintelligence Corps (United States Army) - Wikipedia(英語)
軍事に関してはさっぱりわかりませんね...
参考:
Office of Strategic Services - Wikipedia参考:
アメリカ陸軍情報部 - Wikipediahttp://www7b.biglobe.ne.jp/~whoyou/kokubakotaro.html#kokubakotaro2003
沖縄駐留のCICは、47年当時、米陸軍極東軍司令部(FEC)の下にあるフィリピン・琉球軍司令部のG2に所属していた。それが48年7月、琉球軍司令部(RYCOM)はフィリピンから分離、独立して、極東軍司令部直属となり、沖縄駐留のCICは琉球軍司令部参謀二部(RYCOM・G2)の所属となった。さらに、57年6月、米軍の組織替えによるFECの廃止に伴い、琉球軍司令官は新設された国防長官直属の琉球列島高等弁務官の兼務となりCICはその統括下に入った。正式名称は526th Counter Intelligence Corps Detachment, Ryukyu Command, U.S.Army(米陸軍・琉球軍司令部・第526諜報部隊)である。この526CIC部隊は、沖縄の日本復帰まで、琉球軍司令部の下で沖縄に駐留、諜報活動を続けていた「ああ!オリオンビール」というオリオンビールの内幕を書いた本があるのですがそこから引用します(基本的にゴシップ本)。この本はワンマン社長だった具志堅宗精(
Wikipedia)への部下からの攻撃本です。具志堅宗精は戦前の警察官上がりの元政治家ですね。
当時沖縄までのその情報命令系統は、先ず、合衆国情報委員会(USIB) -> 統合参謀本部第二統合参謀室 -> 国防情報庁(DIA) -> 陸軍情報部(CIC) -> 沖縄玉城在米国陸軍情報部という形であり、その下に那覇やコザなどにCIC事務所があった。
ああ!オリオンビール p72
当時出版物は、民政府府令第144号集成刑法(琉球列島の刑法ならびに訴訟手続き法典)により民政府の許可(窓口は琉球政府)が必要であった。CICは、これらの印刷物にも常に目を光らせていたから民政府に都合の悪いことを書いた出版物は出版停止になり、また、とかく民政府批判の噂の在る人は集成刑法で刑務所行きになる可能性さえあった。
それで具志堅社長は、CICに頼んでAを社会から葬り去ってやると息巻いていたのであった。
ああ!オリオンビール p67また第二次琉大事件にもCICの名前が見えます。
「琉大文学」発刊停止
http://w1.nirai.ne.jp/nyanko/father2_6.htmlもう一度「ああ!オリオンビール」から引用します。
その翌日私の同級生でBOA(バンク・オブ・アメリカ)勤務のH氏から、「花岡、きみのことをCICがいろいろ訊ねていたが、どうやらきみはCICのブラックリストに載っているようだね」と電話があった。
「CIC?」と私は訊き返した。
「そうだCICだよ」
「私は何も悪いことや反米的なことはやってないのに何かの間違いではないか」
「それじゃ花岡、CIC事務所で調べて来てあげよう」
それから2、3日してからそのBOAつとめのH氏から電話があり、ブラックリストに載っていることが確かめられた。
ああ!オリオンビール p82、83著者の花岡さんは59年に原水爆禁止大会へ琉大からいったのでブラックリストに載っていたようです。第二次琉大事件が56年ですからピリピリしていたのでしょうね。
これらのことからBOAやオリオンビールなど政府と馴染みの深い企業の人間はCICともある程度の関係がとれていたのがわかります。また良好な関係でいられなければ沖縄での企業活動は不可能だったでしょう。
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