最近はポピュラーな工芸品扱いの漆喰獅子ですが新参士族や百姓の風習だったとは思いませんでした。
もともと屋根職人が余技的に作るものであまり価値などは認められていなかったとは聞いたことがあるのですが階級でわけられる風習だったんですねぇ...
屋根獅子
商家(新参や百姓)では魔除けとして屋根の正面に漆喰造りの獅子をのせ顔を戸口に向ける。譜代士族の家ではやらない。
那覇市史資料編第二巻中の7、p338別箇所から。
[以上の記録などから判断すると、]最初から屋根獅子として考えられたものではなく、石獅子の魔力を借りて、我が家の魔除け火伏せに用いられないものかと考えた末に、ちょうど頃よく屋根瓦(赤瓦)が普及して来たので、屋根葺工の手によって思い思いの屋根獅子を作るようになったと考えるべきである。
この屋根獅子は那覇周辺に多く地方に行くにしたがって少なくなっている。先島地方ではほとんど見受けられなかった。
那覇市史資料編第二巻中の7、p238また下記ページを読んでみるとなかなか複雑なようです。
琉球の唐獅子
http://www.zyyms.net/yanejisi1.htm
屋根獅子の起こり
http://www.zyyms.net/yanejisi2.htmPR