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バクチャヤーの住人

辻近辺の洞窟、バクチャヤー(辻)の住人の話です。

近頃、辻バクチャ屋の岩窟内に咳が聞えたり、話し声が聞えたりするので、気をつけて見ると、同所には2組の夫婦の乞食が共棲しており、昼は物貰いに夫婦がかわるがわる碗と袋をさげて街に出る。晩になるとノコノコ帰ってくる。たまには亭主がコモの上に大あぐらをかいて女房のお酌で一盃を傾け、とろんとした眼で有るか無きかの郷を望みながら歌などを唄い出すこともある。
「お隣の旦那や奥様もいらっしゃい、この頃はめっぽうに暑いじゃありませんか」などと近所づきあいで挨拶すると、「こっちも、いま、飲んでいる所です。それではご一緒にやりましょう」とたがいに呼びつ、差しつ、差されつしているところは太平楽なものである。
家の造作は、天然の石屋を2家族が古看板などで仕切り、間取りして住み、雨の降る日は、横飛沫で困ると古墓にはいりこむ。もとより、素性は双方ともわからないが、1組の方は、亭主が泊の者で60歳ぐらいの翁、妻はまだ若い、20歳くらいの女ということだけはたしかである。
他の家族は、年齢も素性も皆目わからぬ男女、月夜など夕涼みの遊客などはあると、乞食の女房が穢らしい装いで、納涼客の前を会釈して通る。たまには「みなさま、お涼みでございますか」などと愛想をいう時もあり、どこへ行くか、ときくと、ハイ、酒を買いに、ちょっと、などすましたものであある。辻遊廓の裏の海辺に墓地があるが、その一風景。
沖縄毎日 大正2年8月11日 (一部省略編集)
沖縄の遊郭 -新聞資料集成-より

バクチャヤー /bakucajaa/
那覇若狭にあった貧民窟。こじきやハンセン死病患者。

http://ryukyu-lang.lib.u-ryukyu.ac.jp/srnh/details.php?ID=SN30120


説教されたりもしています。

帰りに臨んで周囲の貧窟を訪うてそこにいる連中に一場の説教を試みた。
「オイ親爺ども、お隣のカメこと、今般世の女の手本に仰がれ、巡査さんがタント住んでいらっしゃる警察よりも関心な女とほめて下さった。(親爺どもいっせいにヲーヲーと感嘆の声をもらす)、そこで今後はカメの身にわずかでも無理など仕向けるものは、それこそ警察のおとがめをこむらねばなりませぬぞ」
云々とやったら、親爺どもは、なるほどなるほどと言っていた、星村は、
「カメに向って無理などする奴は許さんぞ」
と付け加えた。”素月生”
明治44年9月16日 (省略と抜粋)
沖縄の遊郭 -新聞資料集成-より


少々見下されているニュアンスはありますが昨今のように徹底無視といった感じはありませんね。
関連:グダグダ ムヌクーヤーテーソー
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