東町の仲毛で材木店を営んでいた当間モウシです。
当間モウシ
1858(安政5)年〜1942(昭和17)年
那覇西新町生まれ、鹿児島出身の浜崎武兵衛と結婚し男女二児をもうけるが離別。浜崎から木材と牛についての知識を得て牛博労と材木店(当間材木店)を営む。
時代を彩った女たち p22(抜粋)この人はなかなか痛快な人で、大正2年の東町の大火で自らの店舗も焼けている最中にも関わらず復興需要を見込んで即座に与那原の材木店へ人力車を走らせて買い占め、翌日火事のニュースを知った材木商を悔しがらせたそうです。
また暇な時にはダシカマボコやみそを作って売り、財産ができると辻に貸家を持つなど商魂の逞しさは並ではありません。
当間材木店は松田橋のそば、東4丁目8番地にありました。

当時の東町の川沿いは材木店がいくつかあったようで、松田橋をわたった対岸にも材木店がありました。那覇民俗地図をみると東町4丁目は線路から海側が市場、陸側には鹿児島材木店や材木店と書かれています。もう少し川をさかのぼると久茂地小学校近くには製材所があります。海運に便利だったんでしょうね。
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