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砂糖取引と宿小

砂糖委託屋で触れられていたバシャムチャー(馬車持ち)のことです。
「バシャムチャー」というよりは「バサムチャー」といった方が自分はしっくりきますが。

ヤードゥグヮー(宿小)というのはというのはもともと地方出身者が那覇の旭町や西新町などに「那覇宿」を経営して、郷里のものが那覇へ出て来た場合に宿泊させた施設である、島尻の宿小は旭町に多く、中頭や国頭の宿小は西新町や泊の新屋敷にあった。島尻や中頭の馬車引き(馬車ムチャー)たちは宿小に宿泊して砂糖相場の情報交換をしたという。
林産物をヤンバル船で運んできた人達も、宿小で「出荷と売り時」の検討をした。宮古や八重山の宿小は渡地にあった。
昭和期になると、通堂付近には離島の慶良間・久米島・粟国・伊是名・伊平屋などの宿小が軒を連ねるようになった。
宿小では、地方から馬で砂糖を運んできた馬子たちを宿泊させ、同時にその砂糖の委託販売をも引き受けて、問屋と農民の両方から口銭を取ることもあった。このような事情から砂糖取引の世界では地方の小委託商のことを「ヤードゥグヮー」と呼んだのであろう。
なは・女のあしあと「ヤードゥグヮー(宿小)」 p124、125

砂糖問屋が委託専門の商人に黒糖買い占めを委託するものである。この場合本土から進出した資本力のある委託商もいたが、小資本の地元の委託商が活躍する場面もあった。この地元の小委託商のことを黒糖取引の人達は、ヤードゥグヮーと呼んでいた。那覇方言では「ヤールグヮー」といった。
なは・女のあしあと「砂糖取引」 p124


上記「なは・女のあしあと」では馬車引き(兼小委託商)が宿泊した地方宿の呼び名と同じヤードゥグヮーと呼ばれるようになったことを書いています。
カラシヤー(貸家)では、西新町(農村出身者)・新屋敷(山原)のように貸家を営んでいたと書かれていますが、同じように宿小も旧那覇の中心部をさけて周辺のガタ(西新町)・泊新屋敷・渡地・旭町などの新しい埋立地などに集まって来たというのが興味深いです。
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