ワイトゥイで検索すると勝連の切り通しのことが出てきますが方言で切り通しのことをワイトゥイといいます。割り取りですね。
本の中から那覇のワイトゥイのことを引用しておきます。
人口密度が高く、集落間を結ぶ通路としてのワイトゥイは沖縄本島中南部に多く分布していた。特に琉球石灰岩とニービ(砂岩)が広く分布する地域のワイトゥイは昭和期に至って構築された物が多く残存している。
近年、公共事業の一貫として各地のワイトゥイは拡張整備され、歩道のついた道路となり様相がすっかり変わってしまい、未舗装のワイトゥイを見つけるのは容易ではない。かつて首里の儀保から平良に至るジーブクビリ一帯にあったテーラマチがにぎわった通りも、今では石嶺本通り(県道5号)の通路となって、ワイトゥイらしさを失い、そこを通る人達はほとんど思いもつかないらしい。かつてワイトゥイは隣村の若者同士が集う毛遊びの場所でもあった。
(島袋 伸三)
地名を歩く/南島地名研究センター編著 p124ジーブクビリは「儀保のクビリ」で、クビリは括れと同義で狭くなった場所のことです。
テーラマチは
汀良平良マチのこと。
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