
那覇市史にあった安里川埋め立て地の図です。
北岸3451坪、南岸4472坪がこの埋め立てによって作られたそうです。安里川の幅を詰めて作られたのでこの埋め立て地の輪郭がだいたい安里川の旧流域ということになるでしょうか。中の橋から海側は潟原ですからそのあたりは正確には川ではありませんが、潮に晒され埋め立てしないと利用しにくかった地域ということで参考になります。
以下この地区の区域変更申請を那覇市史より抜粋して引用します。
安里川南北両岸の泊高橋より崇元寺までの細長い地域で、河川工事により造成された埋立地である。
一九五六年六月三十日安里川下流埋め立て改修工事として市土木課が直接施工した護岸および埋立工事で宅地造成を完了した。埋立完成後も地形が不整形なため利用度が低く、施行中の区画整理地区との関連性もない現況であるし、また前面河川の利用度および同地域の発展が少なからず阻害されている。
南岸埋立地は一九五八年十月二十一日那覇市の所有地として登記も完了しているので、この際南北両岸の宅地を現施行中の区画整理事業区域に包括して又吉道路・中之橋及び河川道路と連結し、準工業区域として発展を図りたい。
那覇市史 p639PR