戦前文具商広島屋を経営していた辰野元造の項を沖縄県人事録(S12)から抜粋します。
文房具商(広島屋商店経営)
辰野元造
那覇市天妃町1ノ5
君は広島県加茂郡川尻町の人、明治36[1903]年を以て原籍地に生る。大正4[1915]年市内勉強堂本店店員として初めて来県し爾来恪勤精励して内外の信用を博し、大正15[1926]年3月自ら現業を経営して今日に至る。市内屈指の文具商として家業逐年隆盛を極めつつあり、更に将来の大成を期待される青年実業家なり。広島から12歳で来沖して文具商店員として働き、23歳で独立開業、上の人事録は1937(昭和12)年のものですから昭和12年では34歳ということになりますね。
辰野さんは戦後も沖縄で商売をしており、1958年の住所録には下記のようになっています。
広島屋本店/事務用品文具一切
那覇市千歳橋通り市民の友第60号(56年)の広告では下記の通り。
廣島屋本店
6区29組千歳橋西詰
図はゼンリン地図を参考にしました。
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