「沖縄の遊郭」から大正2年の辻の家主を抜粋します。抜粋にあたって場所別に並べ直してあります。
5棟所有
若狭町/安次嶺栄長、西/慶田オミト
4棟所有
東/崎浜秀主、西/新里加那、東/與那嶺カマ
3棟所有
西/島袋嘉辰、西/玉城ウシ、西/根路銘恵孝、西/国吉カマド
2棟所有
西/宮城ツル、西/大嶺朝源、西/グシ宮城マカト※、西/久場景述
西/大城貞吉、西/玉城カマト、西/島袋松、西/古波蔵恵任
東/伊差川マヅル、東/山里永昌、東/具志堅カメ、東/当間マウシ
泉崎/原国マウシ、泉崎/屋嘉マウシ、泉崎/宮城カマト、泉崎/渡名喜良樹、泉崎/大原泰蔵
若狭/山城正逹、若狭/安次嶺カマト
久米/大城カマ
豊見城村字良長/宮城ウト
大正2年12月25日
沖縄の遊郭 -新聞資料集成- p118、119 (一部編集)ほとんどが那覇人で西町が多いです。以前取り上げた当間マウシ(モウシ)の名も見えます。ちなみにえーきんちゅの投資先として辻の貸家業は定番でした。1棟所有者は数が多くなり地方の人間が増えます。
関連:
グダグダ 当間モウシ関連:
グダグダ 当間モウシの事業4棟所有の崎浜秀主さんはこんな感じのプロフィール。伊波普猷と同年代ですね。
崎浜秀主
1876(明治9)年〜1962(昭和37)年 教育者、銀行家。那覇生まれ。早稲田大学卒。県人初の沖縄県師範学校教諭。のち市立那覇商業学校校長。戦後は沖縄中央銀行頭取、農林漁業中央金庫理事長を歴任。
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-41473-storytopic-121.html※のグシ宮城のグシは双に牛と表記。文字画像は
glyphwiki.orgより。
また、沖縄県にある名字として「
宮城」(ぐしみやぎ、ぐしなーぐすく)というのがあり、この「
」(ぐし:=犁−利+双)はこの他に用例がなく方言字と思われる。
参考:日本語用の方言字 - Wikipedia
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