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油のひみつ

庶民とフクミンの続きのようなもんです。千原繁子さんのエッセイを引用してますがさらに続きを引用します。

20数年たった友人のところに往診したら、一人の人品いやしからぬ老女がいて、「茶をいれてあるから、どうぞ」という。友人曰く、姑の弟の妻で、宇良の天ぷら屋の娘だという。そこでお互いにあの頃の思い出を語り特別おいしかった原因と香ばしかった秘密を聞いた。油は種子油を使うが、その臭気を消すのに飛魚をおろしたアラを揚げ、皮のついた豚の脂身を鍋に入れ、火にかけてとったラードを混ぜていたのが秘訣だったようだ。豚の皮はスープをとり、揚げた油も皮も争って買い手がいた。そのスープで粉を溶いたという。男主は八重山を往復して商売をしていたが、母娘二人の天ぷらの利益のほうが、話にならないほど上回ったそうである。
カルテの余白/千原繁子 p95、96(省略と編集)


秘訣は。飛魚を揚げての種子油のにおい取りとラードを混ぜる事だったわけです。しかし衣の味付けに豚スープで、ラードを混ぜた油で揚げるんですからとことん豚づくしですねぇ。
あと辻の芝居小屋にいかに人が来ていたかというのも伺えます。

ラードはチャンプルー、ンブシー、イリチー、揚げ物にふんだんに使われた。ラードの事をアンダといい、植物生油のことをマーアンダといい、ラードのほうが格が上であった。
那覇市史資料編第二巻中の7 p196


自家製ラードの製造と保存も一般家庭で普通に行われています。それとラードの製造時にでる油かす(アンダカシー)を食べておいしかったと語っている話もどこかで読みました(がどこだったかは忘れました)。
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