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大正の仮屋の前

大正5年の琉球新報記事、シリーズ物の「那覇23町」から県庁前通りを引用します。
左図は明治初年、右は昭和初期です。

県庁前通り(自警察至藤井呉服店)
那覇警察署は古の親見世趾である。親見世というのは御店の義で古外国貿易の事務を管掌したる公衙である。其の前を見世の前と称えている。警察の門前に2株の大きな榕樹がある、4、5年前の暴風で吹き折られて、今は殆ど幹ばかり残っているようなもんだが元は随分繁っていた。昔はこの下に夷神の小祠があってビン人仲村渠姓が専ら祭祀を司っていたそうだ。屋号を同順といって今の仲村渠呉服店がそれである。
右側は西本町5丁目で左側が東町1丁目となっている。生和商店では支那茶を購う客が腰をかけている。森醤油問屋が明るくって目立つ。県庁第百四十七銀行、農工銀行が静かに相対している。昼間は沖縄の政治家実業家大星はここに集まっているが夜は寂しいもんだ。県庁のあるところは元仮屋のあったところで、古薩州派遣在藩奉行所の公館であった。後内務省の出張所である。この通りを仮屋の前といっていた。(略)歩いているとアーク燈の光で眩いばかり輝いて藤井呉服店と徳田店とが目につく。藤井呉服店では美しい若い女等を番頭と相対して反物の柄を見ている。夜の呉服店は美しいものだ。なお私は近い未来にデパートメント・ストアを見るであろうと思いながら通堂辺に進むと暗いところからいきなり「旦那!」という車夫の声に驚かされた。歩くのが億劫になったから、この車に乗って帰った。(21日午後7時)(白水)
大正5年1月22日 琉球新報(省略抜粋)


ビン人は久米三十六姓のことです。ビンは門がまえに虫、閩と書きます。

参考
グダグダ 久米村人(クニンダ)の宗家
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